調査対象者
企業の成功は、イノベーションを喚起し、セキュリティを拡大し、効率化を推進する能力と密接に結びついていることから、私たちは、これらのイニシアチブに最も密接に関連する3つの経営幹部の役割に焦点を絞って調査を行いました。
CSO/CISO(セキュリティ)
CTO(イノベーション)
CIO(運用効率)
ここでは、調査対象者と、その戦略的最優先事項の概要をご紹介します。
125人のグローバル経営幹部(CSO またはCISO 41%、CTO 33%、CIO 26%)にアンケートを実施しました。
調査対象となった経営幹部は、 テクノロジー(30%)、金融・銀行(14%)、専門職サービス(11%)を筆頭に20以上の業界の企業を代表しています。
今回のアンケートでは、次の3つの地域に焦点を当て、グローバルな視点を調査しました。回答企業の本社所在地は、南北アメリカ(AMER)が47%、ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)が29%は、 アジア太平洋(APAC)が24%です。
経営幹部の68%が、 従業員1,000人以上の企業に勤務しています。残りの32%は、 999人以下の企業の社員です。
AI時代における経営幹部の方々の展望を理解するため、私たちは彼らの仕事を推進する戦略的優先事項に焦点を当てました。そこで気になったのは、回答者が1つの戦略的優先事項に引き寄せられるのかということですセキュリティ、運用効率、イノベーション、市場投入までのスピードという戦略的優先事項を重要度の高いものから低い順にランク付けしてもらいました。
全体的に回答者はセキュリティを中心に一致しています。調査対象である経営幹部全体の42%が セキュリティを戦略的最優先事項としており、次いで、運用効率が 22%となっています。ただし、役割別に分類すると、経営幹部グループは、CSO/CISOは、 セキュリティ、CTOは、 市場投入までのスピード 、CIOは、 運用効率 と、異なる戦略的優先事項を優先していることが明らかになりました。大企業のリーダーは、 セキュリティを最も重要な戦略的優先事項として位置付ける傾向があります。従業員数が500人未満の企業の経営幹部は、 運用効率、 イノベーション、 市場投入までのスピードに優先順位を均等に配分し、 セキュリティはあまり重視していません。テクノロジー業界の回答者は、セキュリティ を最も重要な戦略的優先事項として位置づける傾向があり、金融、銀行、専門職サービスの回答者がそれに続きます。セキュリティは、EMEAとAMERの経営幹部の最優先事項であり、一方 イノベーションは、APACの回答者の最優先課題です。